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■ 書店用語基礎知識 ■
 
--- ア行 / カ行 / サ行 / タ行 / ナ行 / ハ行 / マ行 / ヤ行 / ラ行 / ワ行 ---
 
【再版】
(さいはん)
既刊の出版物を、同一の版型・原版を使って再び出版すること。
現在では、紙型の変更や誤植等の小さな修正をして、あとはそのままで増刷することも「再版」と言っており、この意味では「重版」と同義に使われている。
 
【再販制度】
(さいはんせいど)
簡単に言うと「文化普及と発展のためにその価値を保護(維持)する」という制度。
「本の価格設定は全国一律だし、どこも値引きしてくれない」というのは、これが原因のひとつ。
でも、再販制度のおかげで多くの出版物が我々の前にあるのもまた事実。

「もっと詳細に・・・。」
「再販売価格維持制度」を略して、通常こう呼んでいる。いわゆる定価販売制度のこと。
出版社は自社の出版物に「定価(本体○○円+税)」と明記して、それを値引きして売ってはいけないと契約を販売会社(取次)と結ぶことができる。
これを再販売価格維持契約といい、出版社と販売会社、販売会社と書店の個々の間に結ばれる。再販契約によって定められる価格を再販価格という。
このように、出版物は独占禁止法の適用が除外され、再販(法定再販)が認められている。それは、出版物が単なる商品としてではなく、文化性の高い商品として保護されているためである。
なお、デジタルコンテンツは非再販商品である。

(再販制度のあゆみ)
・1953年9月、独占禁止法の一部改正で出版業界に再販制度が導入される。
・1978年秋、公正取引委員会が「出版物の再販制度を廃止の方向で検討をはじめる」と表明。出版会に大きな衝撃を与える。
・1980年10月、「新再販制」が導入される。
再販商品には「定価」と明記することが定められるとともに、出版社の意思によって「部分再販」(定価表示せずに自由価格で販売できる出版物)、「時限再販」(一定期間経過後、自由価格で販売できるようにした出版物)が可能となった。
・1981年、非再販本第一号の『美のフィールドワーク』(創生社)が出る。
・1984年11月、初めて非再販本フェア「読者謝恩出版社バーゲンブックフェア」が実施される。
・1992年4月、公取委見解が明らかにされ、出版物の再販は存続とされた。音楽CDは「時限再販」を導入。
・1994年、公取委「再販問題検討小委員会」を発足。
・1999年12月28日、再販に関する公取委の新見解が出された。
出版界に対しては、流通改善や書籍や雑誌についての時限再販・部分再販を積極的に推し進める動きが広がっていること(再販制度の弾力的運用)など、消費者の利益につながっているとの評価がされた。
・2001年3月、再販制度存続の結論が出された。

 
【逆綴じ】
(さかとじ)
製本ミスで、本文が表紙と逆の方向につづられてしまっている本。
 
【雑協】
(ざっきょう)
日本雑誌協会の略。
雑誌を出版している出版社の組織。
 
【雑誌月間】
(ざっしげっかん)
毎年7月21日から8月20日まで行われる雑誌の販促月間。
各書店でにわかに標語やポスターが目立ちはじめる。
読者には、何てことのない月間(爆)
 
【雑誌コード】
(ざっしこーど)
取次(出版販売株式会社)を通して配送される雑誌の背に近い下の方に印刷されている数字。
はじめの5ケタは誌名コードで、―(ハイフン)のあとの数字は、発行年月日または通巻番号を表している。
 
【サン・ジョルディの日】
(さん・じょるでぃのひ)
スペインのカタルーニャ地方の風習。毎年4月23日に、男性から女性に花を、女性は男性に本を贈りあうというもので、出版業界のヴァレンタイン。
読者として気になるのは、この時もらえる「書店くじ」か?
 
【CVS】
(しー・ぶい・えす)
コンビニエンス・ストアの略。
一般的にはコンビニの略称の方が有名かも。
 
【時限再販】
(じげんさいはん)
1980年、再販制度が一部改正され、売上状況等により出版社が出版社の判断で自社出版物を非再販本(価格を維持しなくてよい)にする事が出来るようになった。
再販実施期間が無期限でないということから「時限再販」という。
最近になって急に増えてきたが、以前は形骸化した制度でしかなかった。
 
【事故伝】
(じこでん)
書店から送った注文書のうち、品切れ・記載事項の不備などのため、商品なしでそれだけ戻ってきたものをいう。
 
【事前注文】
(じぜんちゅうもん)
商品ができる前にあらかじめ購買申し込みを募集すること。
読者の申し込みを書店・取次(出版販売会社)を経由して出版社に通知すること。

実際には、出版社による企画物商品の受付が大半で、話題作などはまず受けつけてくれないので、書店はもちろんお客様も入手に苦労する結果になる。
 
【実見】
(じつみ)
実物有代(ゆうだい)見本の略。
出版社が予約獲得のために発売前の商品を見本として出荷したもの。
期間が過ぎれば販売できるが、その頃には傷みがちになってるのが悲しい。
 
【実用書】
(じつようしょ)
旅行ガイドブック、冠婚葬祭関連、趣味、インテリア、スポーツ、健康など、実生活に直接役立つ内容の書籍。
 
【児童書】
(じどうしょ)
一般に小学生までの児童を対象に書かれた書籍をいう。
最近では若い女性が自分用に絵本を買ったりする場合もあり、また大人を意識して書かれた絵本もでてきている。
 
【自動発注】
(じどうはっちゅう)
POSレジシステムで、出版販売会社に選定した売れ筋の商品については、POSレジで売上登録(販売した時点)と同時にオンラインで出版販売会社に発注がかかる機能。

販売した時点で自動的に発注されるため、便利な機能のようだが、在庫過多の場合でも発注されるので無駄な機能と思う時も少なくない。
 
【品切れ】
(しなぎれ)
売り切れの状態のこと。
出版社が原版を廃棄し、再び出版される見こみのない「絶版」とは違い、

A. 書店には在庫がないが、出版社や取次(出版販売会社)に在庫がある場合。
B. 出版社にも在庫はないが、現在重版・再版中の場合。

以上の大きく2種類に分けられる。読者泣かせの状態(すみません・・・m(__)m)

 
【品出し】
(しなだし)
取次(出版販売会社)から来た荷物を大分けして売り場に出すこと。
 
【死に筋】
(しにすじ)
動きの止まってしまった(=売れなくなった)商品。
販売効率を上げるため、売行き良好書と入れ替えていくことになる。
 
【ジャンル】
(じゃんる)
書籍・雑誌などの商品の分類。
書店で一般的に使われているのは文芸・実用書・婦人家庭・専門書・児童書・新書・地図旅行・ビジネス・学参・コミック・・・・・など。
ジャンルの分け方は決まったものではなく、お客様の選びやすいように、書店ごとにジャンル分けを工夫している。
 
【週刊誌】
(しゅうかんし)
毎週1回発行される雑誌。
 
【重版】
(じゅうはん)
版を変えずに同じ紙型(しけい)で重刷、増刷すること。
重版の回数に応じて二刷り(にずり)、三刷り(さんずり)という。
 
【縮刷版】
(しゅくさつばん)
版を縮小した印刷物。
代表的なものに新聞の縮刷版がある。
 
【シュリンク】
(しゅりんく)
本の美観を保つため、本をビニールでパックすること。
主にコミックに行われる作業。

大別して、専用のビニール袋に入れ手作業でパック、機械によって熱でビニールを圧縮パックする方式なる。
前者は手間と時間がかかるが、後者はコストと熱圧縮による傷みを伴う場合がある。

勝手に開封する人もいるが、内容確認なら手近なスタッフに必ず声をかけてね。
 
【旬刊誌】
(じゅんかんし)
10日ごとに発行する雑誌。
 
【常備寄託】
(じょうびきたく)
出版社により選定構成される売行き良好書セット・管理方法の名称。

平均1年間契約で店頭陳列、販売・商品管理を行う。
基本的に、契約販売期間終了まで店頭からの撤去は不可能となる。
結果、仕入れ如何によって店舗の特徴を決定づけることになるため、書店人は仕入れの際に慎重を期すこととなる。
 
【商品回転率】
(しょうひんかいてんりつ)
「売上高÷在庫の品の金額」で算出する数値。
ある商品が、一定の期間内にどれぐらい売れたかを示す指標で、数字が大きいほどその期間内にその商品がよく売れたことを表す。
 
【商品ロス】
(しょうひんろす)
商売をするときには、一定の資金を使って商品の仕入れを行い、それを売ることによって利益を得る。ところが様々な原因によって、期待しただけの利益が手に入らず、利益が目減りしてしまうことがある。
このうち、商品の盗難・紛失や、古くなって商品価値を失ってしまったことが利益の目減りの原因だった場合、これを商品ロスという。
書店の商品ロスで代表的なものは「万引き、ショタレ、未入帳」などがある。
 
【正味】
(しょうみ)
定価に対する仕入値段をいう。
定価が1,000円で正味が800円の場合は「正味80%」または「8掛(はちがけ)という。
 
【書協】
(しょきょう)
日本書籍出版協会の略。
書籍を出版している出版社の組織。
 
【ショタレ】
(しょたれ)
返品期限が切れてしまったり、注文品のキャンセルなどの理由で返品不能品になった商品のこと。
書店における商品ロスのひとつ。
 
【書店員】
(しょてんいん)
書店で働く人。
昔から、無愛想、オタクッぽい人が多そうなどのイメージがつきまとう。
全否定はできないものの無愛想などは、ごく一部の店舗でのことですので誤解のないようにお願いします。
また、楽な仕事のイメージがあるが一日中、立ち仕事で重いものも持つし意外とハードな仕事。
希望者はそれなりの覚悟で臨もう!
 
【書店印】
(しょてんいん)
取次(出版販売会社)より書店に使用をお願いしている各書店のゴム印。
出版社より入荷した商品の仕分けなどの管理用に使われる。
棚番号(シュート番号)、地区名、書店名、書店コードなどが明記されている。
角判(かくばん)、番線印(ばんせんいん)ともいう。
 
【初版】
(しょはん)
印刷、発行される著作物の最初の版。
第一版、第一刷ともいう。でも、第三刷であっても何の改定もない場合は初版と同じ扱いになる。
このように版と刷りの区分は明確ではなく、読者の刷表示へのこだわり方次第。
 
【新刊】
(しんかん)
新しく企画されて出版された商品。これまで売られたことのなかった商品をいう。
 
【新古本】
(しんこぼん)
出版社へ返品された商品を、再販契約を結ばずに古書店が直接買い取り、自由に価格をつけて売っている非再販本のこと。
古本と言っても新品同然で、しかも安く売られている。本来、返品された本の多くは裁断され古紙として流用されるが、「裁断するぐらいならちょっとでもお金に・・・」という考えからこうなってしまう。
 ただ気になるのは、書店の正価と古書店の廉価格による「二重価格」。
一応、取次に非再販本になった事を連絡すことを義務付けて防止しているそうだが、ザル法に近い(爆)
 
【新書】
(しんしょ)
1938年創刊の「岩波新書」から生まれた名称。版型はB6判より少し小さい。
小説(ノベルズ)・学術・教養などのシリーズをまとめて「○○新書」と呼ぶことが多い。
 
【ズッピー】
(ずっぴー)
“ミミズク”からデザインされたAZのイメージキャラクターの内、朱系色側の名称。
旧ブックプラザ本店が開店した際の公募から命名。フクロウと誤認されるケースが多いのが悲しい(笑)

性別がメスであること以外の生態は不明だが、

・“小さな青色ミミズク”を連れている姿から母親である事。
・身長2メートルの3次元タイプが存在する事。

が確認されている。
<参考画像>

現在、「ブックプラザAZ」から「TSUTAYA AZへの名称変更にともない、その姿を見かけることが少なくなっている絶滅危惧種。

 
【ストック】
(すとっく)
店頭には出していないが、店の在庫として持っている商品。
時折、店員に無断でストックを確認しようとする人がいるが、店員に聞くなりの確認をしてくれると非常に助かる。
コミックのストックなどが有名。
 
【スリップ】
(すりっぷ)
短冊のような形をした紙で、書籍全般にはさみこまれている。
二つ折りの片方が注文カード、もう片方が売上カードという。
レジで必ず取り分けることでも有名。
 
【背差し陳列】
(せざしちんれつ)
本の背を見せる陳列のやり方。
 
【全集】
(ぜんしゅう)

A. ある著者の全著作物を集め、1冊あるいは複数冊にまとめて刊行したもの。個人全集ともいわれる。
例:『筒井康隆全集』など。

B. 時代、部門、流派、国その他の地域などの区分から代表的な著作物を選び、それを複数冊の書籍にまとめたもの。
例:『日本文学全集』など。


 
【専門書(専門誌)】
(せんもんしょ/せんもんし)
社会科学、自然科学など、特定の学科、事項について、専門家や研究者を対象につくられた書籍(雑誌)。
 
【増刊】
(ぞうかん)
通常号に収録しきれない内容や、大きな事件・テーマなどを特集して臨時に発売する雑誌。
同義語に「臨時増刊」、「特別増刊」がある。
 
【創刊誌】
(そうかんし)
新しく創刊された雑誌。
 
【総合誌】
(そうごうし)
特定の部門に限定せず、経済、社会、文芸などの創作や評論などを総合的に編集した雑誌。
代表的な店頭商品は「文芸春秋」、「オール読み物」など。
 
【双書<叢書>】
(そうしょ)
同じ事柄について集めた書籍やその書類のシリーズ。
最近では、とんと見かけないジャンル(←偏見)
 
【装丁】
(そうてい)
表紙、見返しなどの体裁から製本材料の選択までを含めた本全般の外見。
単純に表紙の工夫、デザインを指すことも。
 
 
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